こんにちは。ビジネスサービス事業部隊長です。
今日は、ASP.NETで利用できるMembershipFrameworkの実装方法です。
そもそもASP.NETのメンバシップはSQLServer上で稼働するので、
通常実装するとAPP_DATAにmdfファイルができます。
これはwebconfigのconnectionStringsに対象となるLocalSqlServerを指定できるので、
外のSQLServerにaspnetdbをこさえて実装する事も簡単です。
では、WindowsAzureではどうしたらいいでしょうか。
方法は2通りあります。
1.SQLAzureにDB作成
2.Storageを使う
簡単なのは1.です。
SQLAzureにaspnetdbを作るorインポートして、接続文字列を変えてやれば多分使えちゃうのではないでしょうか?
(すいません。未確認です。)
しかし、WindowsAzureをより深く理解する為、Storageによる実装を選択しました。
・・・といえば聞こえがいいんですけど、本当の理由は、
最初に調べて見つかった情報がStorageを使ってたからです。
SQLAzure使えるなんて気が付かなかったよ・・・
実はStorageによる実装もズルが可能です。
Microsoftからそれ用のライブラリプロジェクトが公開されてるのです。
↓のリンクからダウンロードしましょう
http://code.msdn.microsoft.com/windowsazuresamples
※このページの利用規約は絶対に読ませる気がない。俺はそう思う。
この中の、AspProvidersと、StorageClientのプロジェクトをそれぞれ
自前のプロジェクトに入れて、WEBRoleから参照設定します。以上準備完了。
あとは、webconfigの値を適当にいじるだけです。
但し、サンプルはローカルの仮想環境で実行される設定になっていますので、
そのまま配置しても動きません。
なので以下のポイントを設定しなおすのです。
あ、先にAzure上にStorageを作っておきましょう。
すると、EndPointとAccessKeyが出るのでメモっておくこと。
※塗りつぶしてるところはStorageのアカウント名と、接続文字列です。別にアカウント名は消さなくてもいいような。
EndPointは、
http://アカウント名.blob.core.windows.net/
http://アカウント名.queue.core.windows.net/
http://アカウント名.table.core.windows.net/
の3つ出ますが、今回必要なのはtableです。ここにメンバシップ用のDBが出来るわけです。
まずはweb.configのconfigurationにキーを追加します。
1.membership。変えるところはapplicationName、その他プロパティは運用にあわせて。
2.roleManager。Roleを使用するなら追加。これもap名を。cookieの設定も運用にあわせて。
3.profile。独自に情報を付け足すならこれも。BugLogではユーザーの氏名等を持たせてます。
既存のタグはコメントアウトしておきます。あと、Storageへの接続設定もappsettingsに追加。
次に、Cloudプロジェクトの設定ファイルを正しく書き換え。
内容については詳しい情報がたくさん見つかるので割愛しますが、
ポイントとしてallowInsecureRemoteEndpointsです。
これはデフォルトで""になっているのですが、azureにそのまま配置すると動かないようです。
また、falseにするならEndpointのURLをhttpsに変えるのを忘れずに。
これらの設定で、ASP.NET側の実装をいじることなくメンバシップが利用可能になるはずです。
が、今回利用しているライブラリはあくまでもサンプルというスタンスみたいですので、
中を確認して可能であれば自力で実装した方が安心かもしれません。
2010年9月27日月曜日
2010年9月24日金曜日
WindowsAzureでASP.NETアプリ開発
こんにちは。ビジネスサービス部隊長です。
今日は、実際にWindowsAzureでアプリケーションを開発する上でのポイントを書きます。
開発環境(仮想環境)での作成は簡単です。
新しいプロジェクト→Cloud→WindowsAzureCloudService
WebRoleというのが従来のASP.NET部分です。
違う点といえば、自動的にWebRole.cs(C#の場合。vbは.vb)というクラスファイルが自動的に追加されていて、
中を見るとRoleEntryPointを継承しているクラスで、OnStartとRoleEnvironmentChangingという2つのメソッドが予め記載されています。
※こいつらがzipで固まったのが「buglog(プロジェクト名).cspkg」なんだそうですよ。
Staging(テスト用)にデプロイした場合、発行されるURLは一時的なもので、
Azureのアカウントを持ったクライアントからでないとアクセスできません。
StagingからProductionへ移すのは、真ん中にあるswap的なボタンを押せばOKです。
次回はWindowsAzureのStorageを使用して、ASP.NETのForm認証(MemberShip)を実現する方法を書こうと思います。
※追記9/24 18:29※
ProductionへのSwapについて、Productionに配置済みの場合、Stagingの版と入れ替わります。
これは、ProductionとStagingの仮想IPを入れ替える仕組みだからだそうな。
で、EndPointが変わったりするとSwapできませんとDrWatsonに怒られる。
こうゆうときはおとなしくProdctionを削除してからSwapするか、両方消して直にProductionに配置するとかしましょう。
今日は、実際にWindowsAzureでアプリケーションを開発する上でのポイントを書きます。
開発環境(仮想環境)での作成は簡単です。
新しいプロジェクト→Cloud→WindowsAzureCloudService
で、WebRoleを追加
WebRoleというのが従来のASP.NET部分です。
違う点といえば、自動的にWebRole.cs(C#の場合。vbは.vb)というクラスファイルが自動的に追加されていて、
中を見るとRoleEntryPointを継承しているクラスで、OnStartとRoleEnvironmentChangingという2つのメソッドが予め記載されています。
これはWebRoleが開始された時に、設定ファイルが変更された時のイベントハンドラを追加するのと、
設定ファイルが変更された時にWebRoleを再起動するようにする処理が記載されています。
ログを出力したい場合等は、OnStartメソッドに色々と追記します。
ここらへんは下記の記事が詳しいです。
それ以外は通常のASP.NETと変わりませんので、ASPXを追加して色々開発しましょう。
で、F5押したら仮想環境が起動して、アプリもブラウザで開きます。
開発したアプリは折角ですのでAzureにデプロイしましょう。
DBもStorageも使ってない場合、何もかえずともデプロイは可能です。
ただし、依存するDLLが独自のものであったり、サードパーティ製だったりするものについてはデプロイパッケージへ配置が必要です。
MS謹製であっても、後からインストールが必要なライブラリについては配置する必要があります。
BugLogではグラフをMSChartのSystem.Web.DataVisualization.dllを使用して表示しているのですが、
これも配置が必要でした。
参照設定で.NETのタブにあるからって安心してはいけません。
デプロイしてステータスがReadyになるまで大体10~15分かかるのですが、
DLLが足りなかったり設定ファイルがよろしくなかったりすると、ReadyにならずにStoppingとかStoppedになったりします。
20分超えてもReadyになってなかったら失敗してる可能性大です。
失敗してもリトライしてループするので、そもそも失敗しているかどうかはわかりません。
いたずらに時間を浪費しないためにも、Stoppingとか見えたら配置ファイルを見直しましょう。
発行先のフォルダに「buglog(プロジェクト名).csx」というフォルダが出来ていて、その中にすべての配置されるファイルが入っています。
Staging(テスト用)にデプロイした場合、発行されるURLは一時的なもので、
Azureのアカウントを持ったクライアントからでないとアクセスできません。
StagingからProductionへ移すのは、真ん中にあるswap的なボタンを押せばOKです。
次回はWindowsAzureのStorageを使用して、ASP.NETのForm認証(MemberShip)を実現する方法を書こうと思います。
※追記9/24 18:29※
ProductionへのSwapについて、Productionに配置済みの場合、Stagingの版と入れ替わります。
これは、ProductionとStagingの仮想IPを入れ替える仕組みだからだそうな。
で、EndPointが変わったりするとSwapできませんとDrWatsonに怒られる。
こうゆうときはおとなしくProdctionを削除してからSwapするか、両方消して直にProductionに配置するとかしましょう。
2010年9月22日水曜日
WndowsAzure SignUp&Charge
こんにちは。ビジネスサービス事業部隊長です。
今日はWindowsAzureアカウントの購入と料金についてです。
まず最初の課金プランは、2010年10月末までやっている一定使用料無料のプランです。
http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/offers/popup.aspx?lang=ja&locale=ja-JP&offer=MS-AZR-0001P
これはSQLAzureも3か月間は無料らしいので、WindowsAzureがどんなもんか試す人にはうってつけでしょう。
プランを決めたら、下記ページで「購入」をクリックです。
http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/offers/
その他MS製品のライセンス管理もそうですが、AzureのアカウントもLiveIDで管理する事になりますので、ここでログインすることになります。
あと、支払はクレジットカードが必要です。
さて、導入プランは一体月幾ら掛かるのでしょうか?
実は当社でもまだ請求が来ていないので、試算してみることにします。
無料分の内訳は下記の通り
サイズSとは、CPUが1個にメモリが1.75GB載ってる環境です。
25時間とは、サービスがデプロイされている時間 ですので、たとえば丸1日デプロイしてたら既に1時間しか残ってないわけですね。
これを超えると、 ¥ 11.76 / 時間ですので、1日大体283円、1か月では8,467円になります。
ここで注意ですが、デプロイ先には本番環境の「Peoduction」とテスト環境の「Staging」があります。
課金はデプロイ単位ですので、両方デプロイしてると、別々に課金されます。
てことは、両方丸々1か月デプロイしっぱなしだと、それだけで大体17,000円掛かっちゃいます。
稼働してないサービスは、なるべく削除するようにしましょう。
社内システムなど夜は使わないようなものは、
バッチでデプロイ&削除を自動化するといいらしいです。
うちもBugLogが軌道にのるまでは夜消すようにしよう・・・
また、ストレージトランザクションの回数も上限があります。
10,000回までは無料ですが、以降10,000トランザクションで約1円なので、
アクセスが多いと嵩むかもしれません。
次にSQLAzureです。
これは、WebEditionのデータベース1個までは3か月間無料ですね。
複数使わなければ問題なさそうです。
ちなみに無料期間が終わると1GBで月979円、5GBで4895円です。高い。
AppFabricは外部サービスとの連携に使用します。
うちでは使っていないので詳細はわかりません・・・・
データ転送量について、送受信ともに500MBまで。
これは、Azure外からのStorageへのアクセスですので、
外部連携やBlobを公開しなければそれほど上がらないでしょう。
というわけで、無料期間終了後のBugLogに掛かるおおよその金額は・・・
WindowsAzure:\10,000-
※Stagingへの一時的なDeployやトランザクション課金を考慮
SQL Azure:\979-
データ転送量:\0-
大体10,000円ちょっと。
ある程度予算のついたプロジェクトでは問題ない金額かと思われます。
うちは、、、大丈夫か、、、?
今日はWindowsAzureアカウントの購入と料金についてです。
まず最初の課金プランは、2010年10月末までやっている一定使用料無料のプランです。
http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/offers/popup.aspx?lang=ja&locale=ja-JP&offer=MS-AZR-0001P
これはSQLAzureも3か月間は無料らしいので、WindowsAzureがどんなもんか試す人にはうってつけでしょう。
プランを決めたら、下記ページで「購入」をクリックです。
http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/offers/
その他MS製品のライセンス管理もそうですが、AzureのアカウントもLiveIDで管理する事になりますので、ここでログインすることになります。
あと、支払はクレジットカードが必要です。
さて、導入プランは一体月幾ら掛かるのでしょうか?
実は当社でもまだ請求が来ていないので、試算してみることにします。
無料分の内訳は下記の通り
- Windows Azure
- S サイズのコンピューティング インスタンス 25 時間分
- 500 MB のストレージ
- ストレージ トランザクション 10,000 回
- SQL Azure
- Web Edition データベース 1 つ (最初の 3 か月間のみ)
- AppFabric
- 100,000 回のアクセス コントロール トランザクション
- サービス バス接続 2 接続
- データ転送量 (地域ごと)
- 受信 500 MB
- 送信 500 MB
サイズSとは、CPUが1個にメモリが1.75GB載ってる環境です。
25時間とは、サービスがデプロイされている時間 ですので、たとえば丸1日デプロイしてたら既に1時間しか残ってないわけですね。
これを超えると、 ¥ 11.76 / 時間ですので、1日大体283円、1か月では8,467円になります。
ここで注意ですが、デプロイ先には本番環境の「Peoduction」とテスト環境の「Staging」があります。
課金はデプロイ単位ですので、両方デプロイしてると、別々に課金されます。
てことは、両方丸々1か月デプロイしっぱなしだと、それだけで大体17,000円掛かっちゃいます。
稼働してないサービスは、なるべく削除するようにしましょう。
社内システムなど夜は使わないようなものは、
バッチでデプロイ&削除を自動化するといいらしいです。
うちもBugLogが軌道にのるまでは夜消すようにしよう・・・
また、ストレージトランザクションの回数も上限があります。
10,000回までは無料ですが、以降10,000トランザクションで約1円なので、
アクセスが多いと嵩むかもしれません。
次にSQLAzureです。
これは、WebEditionのデータベース1個までは3か月間無料ですね。
複数使わなければ問題なさそうです。
ちなみに無料期間が終わると1GBで月979円、5GBで4895円です。高い。
AppFabricは外部サービスとの連携に使用します。
うちでは使っていないので詳細はわかりません・・・・
データ転送量について、送受信ともに500MBまで。
これは、Azure外からのStorageへのアクセスですので、
外部連携やBlobを公開しなければそれほど上がらないでしょう。
というわけで、無料期間終了後のBugLogに掛かるおおよその金額は・・・
WindowsAzure:\10,000-
※Stagingへの一時的なDeployやトランザクション課金を考慮
SQL Azure:\979-
データ転送量:\0-
大体10,000円ちょっと。
ある程度予算のついたプロジェクトでは問題ない金額かと思われます。
うちは、、、大丈夫か、、、?
2010年9月21日火曜日
BugLog開発秘話
こんにちは、it-craftビジネスサービス部隊長です。
現在当社では、オリジナルのBTS(BugTrackingSoftware)であるBugLogの開発を行っています。
BugLogは、MicrosoftのCloud環境であるWindowsAzureにて動作するASPです。
ここでは、BugLogの紹介やWindowsAzure開発のポイントをUpしていきたいと思います。
まずは、WindowsAzureの開発環境から。
OSはVista以降。XPでないのが残念です。
なんせ大部分の開発マシンはXPのままですから、Azureに関する部分は限られたマシンで行う事になってしまいました。(実は専用にWindows7のマシンを購入・・・)
VisualStudioは2008以降。Expressでも大丈夫です。
あとはSQLServer2008以降。これはazureのstorageを仮想環境ではSQLServerで再現するからだそうです。
ふつうの2008でも問題無く動作しますが、R2を強くお勧めします。
なぜなら!2008R2のSSMSはSQLAzureにオブジェクトやデータを移行するスクリプトが生成可能なのです!
しかもオブジェクトエクスプローラーで繋がります。これが繋がらないと正直使い物になりません。
これもExpressでOKです。
ちなみにSQLAzureではストアドプロシージャをサポートしますが、移行用のスクリプトは必ず「SQL Azure データベース」を選択して生成しましょう。
なぜか動かない・・・等のトラブルが出るかもしれませんよ・・・(出たんですけど。)
これらがそろったら、http://msdn.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/ee460823.aspx からSDKやらをDLしてインストールします。
これで開発環境はOK。
次回はWindowsAzureのアカウント購入について書こうと思います。
現在当社では、オリジナルのBTS(BugTrackingSoftware)であるBugLogの開発を行っています。
BugLogは、MicrosoftのCloud環境であるWindowsAzureにて動作するASPです。
ここでは、BugLogの紹介やWindowsAzure開発のポイントをUpしていきたいと思います。
まずは、WindowsAzureの開発環境から。
OSはVista以降。XPでないのが残念です。
なんせ大部分の開発マシンはXPのままですから、Azureに関する部分は限られたマシンで行う事になってしまいました。(実は専用にWindows7のマシンを購入・・・)
VisualStudioは2008以降。Expressでも大丈夫です。
あとはSQLServer2008以降。これはazureのstorageを仮想環境ではSQLServerで再現するからだそうです。
ふつうの2008でも問題無く動作しますが、R2を強くお勧めします。
なぜなら!2008R2のSSMSはSQLAzureにオブジェクトやデータを移行するスクリプトが生成可能なのです!
しかもオブジェクトエクスプローラーで繋がります。これが繋がらないと正直使い物になりません。
これもExpressでOKです。
ちなみにSQLAzureではストアドプロシージャをサポートしますが、移行用のスクリプトは必ず「SQL Azure データベース」を選択して生成しましょう。
なぜか動かない・・・等のトラブルが出るかもしれませんよ・・・(出たんですけど。)
これらがそろったら、http://msdn.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/ee460823.aspx からSDKやらをDLしてインストールします。
これで開発環境はOK。
次回はWindowsAzureのアカウント購入について書こうと思います。
2010年9月2日木曜日
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